現場の周辺
研究現場なんかに転がっていた道具その他

最近はあまり見なくなったもの

計算尺と製図用具は理科系の研究現場には必ずあるような道具でした。しかし、関数電卓の登場により1970年代に計算尺は大絶滅し、コンピュータとプリンターの発達により製図用具も特殊な用途を除いては1990年代に絶滅しました。また、フィルムを使った銀塩写真も基礎的な道具でしたが、21世紀に入って一気に絶滅へと追いやられました。ほぼ見当たらなくなったこれらの話をします。

製図道具
コンパスや製図ペン、烏口などの道具は、図面を描くためには必須のもので、データをグラフに起こすのにも、製図ペンなどが使われていました。図面もグラフもコンピュータの画面上に移った結果として見なくなったこれらの道具を紹介します。
コンパス

計算尺
今では大量のデータは表計算ソフトや専用の解析ソフトで処理されます。しかし、その前には、電卓が、さらにその前には計算尺やタイガー計算機などが計算に使われていました。計算尺は、対数の性質を利用して掛け算や割り算を素早く低精度で行う道具です。
計算尺

RPN電卓・グラフ電卓
今でも関数電卓は研究現場に転がっている品ですが、スマートフォンに取って代わられて、理工系の学生でも持っていない人が多くなりました。でも、関数電卓にはスマートフォンのアプリとは違った魅力があるように思います。
RPN

銀塩写真・スライド作製
顕微鏡写真は当たり前の様にフィルムカメラで撮影していました。カラー写真は贅沢なもので、普通の写真は白黒フィルムで撮影して自分達で現像するというのが当たり前でした。というわけで、白黒写真について少しばかり

分光器
USB接続で光ファイバー入力の分光器が出来てから分光素子を回転するタイプのモノクロメータを使う気概が減った気がしています。少し古いタイプの分光器も含めて紹介します。
zeis MQ