少國民理科の研究叢書
少國民の理科研究叢書は昭和10年代に研究社より出されていたシリーズで、全部で30冊を超えるシリーズとして企画されていた。初期のものはハードカバーの箱入りであったが、昭和@年以降のものはソフトカバーで、紙質も悪いものになっている。
以下、一九冊目のおもちゃの理科研究にあるシリーズ全体の構成を示す。
- お庭の植物研究
- お庭の動物研究
- 植物園での研究
- 動物園での研究
- 水族館での研究
- 池や川の植物研究
- 池沼の動物研究
- 海岸の植物研究
- 海岸の動物研究
- キノコやカビの研究
- 昆蟲の生活研究
- 森林の植物研究
- お臺所の理科研究
- 一日の理科研究
- 水の理科研究
- 街頭の理科研究
- 野山の理科研究
- 學用品の理科研究
- おもちゃの理科研究
- 航空の理科研究
- 自動車の理科研究
- 天候の理科研究
- 通信の理科研究
- 旅行の理科研究
- 空の理科研究
- 衣服の理科研究
- 寫眞の理科研究
- いたづらの理科研究
- 鑛物の研究
- 化石の研究
- 山や川の研究
- 地球の歴史の研究
小国民の皆様、私達は今度この「小国民理科の研究叢書」をそれぞれの専門の先生方に書いていただいて、皆様に読んでいただうことになりました。我らの祖国日本が今世界でどういう立ち場にいるかということは、皆様も学校で先生から伺ってよく御存知のことと思います。これからの日本人は一人残らず皆科学のことをよく知ってそれを実地に行わなければならないのです。それには子供の時から一人残らず理科を勉強することが最も大切で、これがやがて君に忠義をつくし国に報ゆる一つの道であります。
理科は本を読んだだけではだめなのですが、この叢書はその理科をどういうふうに勉強したらよいかと云うことをおもしろく、わかりやすく書いたものです。それでこの叢書を読んだらぜひ実地に就いて研究して下さい。そして皆小科学者になってください。これが私達のお願いであります。
監修者 理学博士 福井 玉夫 東京高等師範学校教授 内藤 卯三郎 理学博士 藤本 治義
内容
内容
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